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"ピープルアナリティクス"のcertificationを取得しました!

みなさん、こんにちは。コーポレート本部コーポレートHRユニット人事部の今村と申します。

私自身、人事部ではここ10年ほどは人材開発、組織開発にどっぷり関わってきたのですが、今年から「ピープルアナリティクス」というテーマに取り組んでいます。

「HRアナリティクス」とか「データドリブン人事」とか表現はいろいろありますが、要は「人」に関する取り組みの判断においてこれまで重視されがちだった「勘と経験」だけではなく、「人」のデータを収集/可視化/分析して様々な意思決定の確度を向上させようということをねらいとしたものです。マーケティングを始め、日常のビジネスプロセスではごくごく当たり前の取り組みが、昨今、ようやく人事の領域でも本格的に注目されてきました。

個人的にこの領域には以前から興味があり、少なからず業務の中で取り組んできたこともあったのですが、ここに来て改めて新たな領域へ本格的にチャレンジなので、まずは体系的に学ばねば、ということで、今年に入ってからから本格的にピープルアナリティクスの勉強を始め、先日、Academy to Innovate HR(略称AIHR)が認定している「People Analytics Specialist」のcertificationを取得することが出来ましたので、その内容について紹介いたします。

AIHRという学習機関

この「Academy to Innovate HR」は2016年に設立されたオランダの学習機関で、HR(人事)プロフェッショナルとして必要なスキルをオンラインで学べる学習プラットフォームです。 ※AIと略しているので一瞬あのAIと勘違いしがちですがもちろん別物です。 https://www.aihr.com/

その名の通り、HR全般を学べる学習機関で、People AnalyticsやDigital HR、OD(組織開発)等11のcertificationに加え、Hiring & Recruitment Strategy、Employee Experience and Design Thinking等の学習コースがあり、中にはBlockchain and HRと言った、日本ではなかなかお目にかかれないコースもあります。

そもそも日本ではなかなか「ピープルアナリティクス」という領域にフォーカスして体系的に学べる場が見つからなかったのですが、私が社外活動として理事も務めている人材育成のグローバルな会員組織である「ATD(The Associaton for Talent Development)」日本支部(https://www.atdj.jp/atd-imnj)の方から紹介され、ここに来て業務上の必要性にも迫られたことあり、覚悟を決め本格的に学び始めることにしました。日本ではまだ全くと言っていいほど馴染みがないので、ちょっとレア感もあるのが自分好みだったということもありチャレンジしてみましたが、予想以上に価値のある学びの多い内容でした。 もしかすると、日本人でこのcertification取得したのはまだほとんどいなさそうなので、そういう意味でも心地よい達成感があったりします。

AIHRの特徴

なお、このAIHRは、

・すべて英語(但し、字幕付き) ・すべてオンライン ・費用は、こんな感じ。

いくつかコースのオプションがあり、個々人の学習スタイルに応じて選択できる点も学習しやすい点だと感じました。

People Analytics certificationのカリキュラム

このPeople Analytics certificationで学べる内容は、以下のとおりです。

「Statistics in HR」のパートがいわゆる分析手法をやや深めに学ぶパートです。深めと言っても、数学に全く明るくない私にも無理なく理解できる内容で、実際にデータを自分でいじりながら学ぶこともできるので、実務で活用するイメージも湧きやすくできています。(そもそも統計で使われている専門用語って「英語だとこう言うんだー」という素朴な発見もありました) なお、このパートについては、日本語で統計を解説している一般のサイトも並行して使いながら学ぶと、より効率的に学べると思います。

認定取得に要した学習時間

ちなみに、今回certificationを取得するまでに要した時間ですが、おおよそ毎日30分~1時間の勉強で、約3か月かかりました。一つのLessonの動画がおおよそ15-20分程度(+ボーナスレッスンや推奨動画/記事等もあり)なので、比較的無理なく学習できるペースでした。(もちろん期間中は何度でも視聴可能です)

この学習コースから学んだこと

前述したように、カリキュラムとしては、 1.HR Analytics Leader 2.Statistics in HR 3.HR Data Analyst 4.Capstone Project

という4つのモジュールに分かれていて、People Analyticsの基礎的な考え方や、分析プロセス、フレームワーク、そして具体的な分析手法等を学びました。「People Analytics」という名前の印象から、「Analytics」の手法を掘り下げて学ぶイメージがあるかもしれませんが、全体を通して、再三、強調されている(と私が感じている)点は、「ビジネス課題」へのアプローチの重要性とビジネスインパクトを重視する、ということです。

こう書くととても当たり前の話なのですが、単に人事関連のデータを分析する、そしてインサイトを出す、予測をする、ということはもちろんPeople Analyticsの大事な要素であり、プロセスではあるものの、そもそもの目的はビジネスゴール(組織目標)を達成することである、というメッセージが何度も出てきます。 さらに言えば、ビジネスゴールを達成するためには、いくつかの課題があり、その課題と人のパフォーマンスの関連をしっかりと紐づけた上で、その課題が生まれた背景やコンテクストも正しく理解することが重要ということです。要は「チェンジマネジメント」のプロセスそのものだよ、ということもメッセージの一つでした。 また、Agileで進める、small-winを積み重ねる、という点もキーメッセージの一つだと感じました。

なお、「どこから手を付けていいかわからない」という人のために、実務上の推進プロセスの整理の方法として、「The HR Value Chain」というフレームワークが紹介されていました。 とてもシンプルではありますが、今後、People Analyticsを進めていく上では実践的で活用しやすそうです。 https://www.aihr.com/blog/hr-value-chain-essential-tool-for-adding-value-to-hr/

今後実践していきたいこと

今回のcertificationの取得によって、私自身もこれから「ピープルアナリティクス」の実践スキルを高めていく上での前準備ができたという段階なので、これからさらに実践していきながらこのスキルを磨いていき、少しでも早くビジネス成果につなげていきたいと考えてます。 とはいえ、この取り組み自体はスタートしたばかりなので、まずは一つ目のsmall-winに向けて社内外での仲間を少しずつ増やしていければと思っています。

<参考>こんなデジタル証明書がもらえます。

執筆:@masayuki、レビュー:Ishizawa Kento (@kent)Shodoで執筆されました