電通総研 テックブログ

電通総研が運営する技術ブログ

テックブログ開設1周年!

こんにちは。 Xイノベーション本部ソフトウェアデザインセンターの中村 年宏です。

本記事は電通国際情報サービス Advent Calendar 2022の1日目の記事です。

はじめに

本テックブログですが、本日12月1日をもってめでたく開設1周年を迎えることができました(検証目的で11月に最初の投稿をしましたが開設を宣言したのが昨年の今日でした)。

がんばり過ぎずに肩の力を抜いて継続するというスタンスで取り組んできましたが、幸いにも多くの方の協力を得ることができ、この1年間で約130の記事を公開できました。アクセス数も伸びており順調に歩みを進められている実感があります。

執筆や運営に協力してくれた社員の方たち、それから本ブログを読んでいただいた皆さまに感謝いたします。

私は運営チームの一員としてテックブログに企画段階から携わってきました。本記事では、テックブログ開設の少し前からこれまでを振り返って運営チームがどんなことをしてきたのか、何を意識してきたかを紹介したいと思います。

企画検討

ISIDがテックブログを始めた理由にも記載がありますが、立ち上げは社内のボトムアップの改善活動から始まりました。部門横断の有志でテックブログの企画を考え、必要な予算を見積り、上層部からトライアル実施の承認を取り付けました。

まだこの時点ではごく少数でしたがコアメンバでコンセプトを定めスピーディーに活動できたのは最初の土台固めに効果的だったと感じています。

トライアル実施

トライアル実施に向けて最初にしたのは、執筆・レビュー・公開のフローの作成でした。特にレビューについては、広報の担当部署にも参画を依頼しコンプライアンスの観点を盛り込むことにしました。

次に検討したのが執筆者の募集です。単に記事を書いてほしいと呼びかけても多くは集まらないと思われたので、アドベントカレンダーを活用することにしました。アドベントカレンダーのちょっとしたお祭り気分を利用して社内に周知すれば執筆者が集まりやすいと考えたのです。

加えて事前にテックブログとアドベントカレンダーについて説明会を行うことにしました。説明会には、記事の執筆希望者はもちろん執筆に迷っている人も参加歓迎としハードルを下げることを意識しました。

このような工夫もあって多くの方に説明会に参加いただき、アドベントカレンダーに必要な25名もすぐに集まりました。25名が埋まった2021年版のアドベントカレンダーはこちらです。

adventar.org

全員が担当の期日までに記事を完成させ、アドベントカレンダーは無事成功しました。アドベントカレンダー終了後は執筆者にアンケートを採り、テックブログに意義を感じるかどうか、執筆から公開に至るまでの運営フローに問題はないかの確認をしました。

また、特に重要な確認事項として運営チームへの参加意欲を問う設問をアンケートに盛り込みました。この設問の回答結果に関しては少し不安だったのですが、ふたを開けてみれば10名が「運営チームに参加したい」と回答してくれました。説明会でテックブログの意義に共感してくれたからだと思っています。

編集部設立

運営チームに参加したいと回答してくれた10名を集めて「テックブログ編集部」というバーチャル組織を設立することにしました。編集部の中には、以下の4つのチームを作りました。

デザインチームは、ブログのデザインをカッコよく使いやすくすることを目指しました。活動成果はテックブログのデザイン刷新(実装編)をご覧ください。

マーケティングチームは、テックブログをより多くの方に届けるための施策を検討します。まずはどれだけ読まれているのかの把握が重要だと考え、アクセス解析を中心に活動することにしました。

執筆管理チームは、記事が定期的に公開され続けるための活動をします。レビューサービスのアカウント発行、ガイドラインの整備、記事のストックが足りているかの確認、レビュアーの割り当て、などです。

統括チームは、編集部の運営をします。隔週で定例会を開き、各チームの活動状況や課題を確認し、必要に応じて人事や広報を担当する部署や上層部との渉外も担当します。それから、社内に向けた周知活動も行います。私はこのチームに入りました。

編集部の運営を始めておおよそ10カ月ほど経ちますが、テックブログを安定的に継続する上でこのような組織的な活動が大きな役割を担ってきたと感じています。

正式運営開始

編集部設立後2カ月ほどテックブログを運営し特段問題がないことを確認できたので、正式運営開始へ向けた調整に入ることにしました。具体的には上層部への説明です。

上層部へは、トライアル実施の結果、編集部の体制、今後の活動計画などを報告し無事承認を得られました。承認を得た後は全社周知メールの準備をしたり、コーポレートサイトに掲載すべく広報担当部署と調整したりしました。

広報担当部署と連携してコーポレートサイトに載せたお知らせはこちらになります。4月4日のことでした。

www.isid.co.jp

もともとボトムアップで始めた活動であり自由度は高いのですが、節目の度に上層部へ説明し理解を得ることは重要視しています。上層部が承認した公式な活動とすることで多くの関係者とより円滑に連携しやすくなると考えています。

振り返り実施

トライアル期間含めて約6カ月が経った頃、執筆者にアンケートを採り振り返りを行いました。アンケートの主な設問は次のようなものでした。

  • 自身の成長にポジティブな効果があると感じるか?
  • 社内のコミュニケーション円滑化にポジティブな効果があると感じるか?
  • 知り合いの社員に執筆を奨めたいと思うか?

幸い、いずれの設問に対してもポジティブな回答が多く、当初の狙いが達成できていることを確認できました。編集部の自信にもつながったと感じます。このアンケート結果は他の定量データ(6カ月間に公開した記事数や月間のページビュー数など)と一緒に社内の情報共有サイトに掲載しました。

情報を共有するのは、テックブログに関して社員の理解を得るためです。上層部の理解を得ることを重要視していることは上述した通りですが、それと同等以上に社員からの理解も重要だと考えています。

今後もこのような振り返り結果の共有は半年毎に実施していく予定です。

そして現在

4月に正式運営を開始してからも現在まで大きな問題なく運営を続けられています。

そして、今年もアドベントカレンダーを実施することになりました。アドベントカレンダーの執筆者は募集を開始したところわずか3日ほどで募集人数に達し、ありがたいことに執筆者が自発的に集まる状況になっています。

今年のアドベントカレンダーはこちらになります。

adventar.org

カレンダーを見ていただくとお分かりだと思いますが、土日は「ISID テックブログ」と記載されており個人名の登録になっていません。これは、土日については記事を公開しないことを表しています。アドベントカレンダーと言えば12月1日から25日まで途切れることなく毎日記事を書くのが一般的だとは思いますが、私たちは土日の執筆および公開を取りやめることにしました。テックブログの活動は業務の一部であり、たとえ予約投稿の機能を使って実際には働かないにしても、休暇時に取り組む必要性はないと考えたからです。したがって、今回は土日を除いた計17日間でアドベントカレンダーを進めていきます。

おわりに

テックブログ開設1周年ということで、テックブログの企画段階から現在までの取り組みを紹介いたしました。簡単にまとめると以下の点が重要だったと感じています。

  • 土台を固めるために最初は数人のコアメンバで始めた
  • テックブログの意義に賛同してもらうために説明会を行った
  • 安定的に運営するために編集部を作った
  • 上層部の理解を得るために節目ごとに報告を行った
  • 社員の理解を得るために振り返り結果を共有した

会社の文化や規模などによって最適な取り組みは異なると思いますが、これからテックブログを立ち上げたいと思われている方たちの参考になれば幸いです。

さて、私が所属するソフトウェアデザインセンターでは、以下の職種で採用を行っております。

ソフトウェアデザインセンターのメンバは本ブログに記事を多数掲載しています。ご興味があれば「ソフトウェアデザインセンター」の検索でヒットする記事もご覧ください。

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執筆:@nakamura.toshihiro、レビュー:@yamada.yShodoで執筆されました